東京都議会のセクハラヤジ問題
18日に行われた東京都議会の中で塩村文夏都議が質問を読む最中に飛んだヤジの問題。
既に多くのマスコミでも取り上げられ、犯人探しは加熱している感じもするが、個人的には非常にガッカリしている。
息子が通うビジネス系の支援学校では世の中の流れを知るためにも、各自がニュース番組などを見て「コレ!」と思う事件や事故から話題のニュースなどを決めて毎日発表してました。
そのような訳で息子も普通にニュースを見ます。
で、この問題だ。
当然「これは言っちゃダメだよねぇ」と息子。
私としては、ニュースで取り上げられて、直ぐに発言者が詫びる・・・を、想像していたのだが、いったいどーよ、誰も名乗り出ない。苦笑
「早く結婚した方がいい」
「子供を産めないのか」
リアルであろうがネットの世界であろうが、他人とコミュニケーションを取る上では「触れちゃいけない話題」ってのが昔からあるよね。
政治や宗教なんかが代表的だが、その他にも贔屓の野球チームの話題(笑)だったりもあるのだが、結婚や出産の話題なんかも当然そう。
それこそ他人に「早く結婚した方がいい」なんて言われたくないよね。なんか、結婚=幸せ、未婚=不幸とか、女は早く結婚して家に入れ・・・とでも言いたいのか。うーむ、古いガチガチ頭の思考の持ち主なのか。
出産の話題はそれこそ簡単には触れられないよね。ホントは欲しいのになかなか出来ない人だって世の中にはたくさんいる。
結局のところ、想像力の欠如だ。「こんなことを言ったら、相手はどう思うだろうか?」って考えないのか。
ま、ヤジっていうくらいだから、深く考えずに、いつもの「ノリ」で非常に軽く発言しちゃったんだろうが、それがイヤ。
知的障害の子や発達障害の子は、想像するのが苦手とか、相手の気持ちを考えるのが苦手とか言われ、小さい頃から現在まで、療育やら授業やらで学ぶのだが、健常と言われてる人間だって同じようなもんだ。
それこそ、健常と言われ、相手の気持ちだって分かるであろう人間が今回のような発言をするのはタチが悪い。
ニュースを見ると、自民党側の方からヤジが出たようだが、発言者は当然で、同じ会派の人間を守るために「知らぬ存ぜぬ」のスタンスの議員も同罪だよ。
支援学校のクラスにはオアシス運動の言葉「おはようございます」「ありがとうございます」「失礼します」「すみません」と書かれた用紙が貼られていたり、報・連・相(報告、連絡、相談)の言葉が書かれた用紙が貼られてたりします。
それを常に意識して、将来の自立を目指して頑張ってる。人に迷惑をかけちゃダメ、分からなかったら人に聞く、間違ったことをしたら謝る・・・こんな教えを受けながら就労を目指して頑張ってるのに、社会の先輩方がこれじゃ、子どもたちに大人は何を語ればいいのか。
「アレは間違った悪い大人だから、あんな風な大人になっちゃダメだぞ」と、言えばよいのか?
でも、「あんな大人」が政治家だ。そんな政治家たちが障害者の雇用だ、福祉だ・・・なんてことを決めてる。複雑な気分だよね。
とりあえず一日でも早く終わって欲しい問題だよ。
下記はヤフーニュース
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