都立特別支援学校で初の宿泊防災訓練の試行実施
東京都教育委員会は、大規模災害の発生に備え、障害のある児童・生徒の防災意識の育成と、児童・生徒の安全確保に向けた教職員の支援体制のシミュレーションを目的として、都立特別支援学校における1泊2日の宿泊防災訓練を実施することとしました。
東日本大震災の当日、東京都の特別支援学校の高等部を中心とした生徒の約400名が、交通機関の混乱などにより帰宅することが出来ずに学校に宿泊しました。
また、迎えに来た保護者も帰宅できなくなり学校に宿泊したケースや、校外学習先から帰校出来なくなり、帰路途上の避難所に宿泊したケースなどもありました。
正直、個人的には学校にいることが分かれば、仮に泊まることになるにせよ、先生方もいますので安心できる面はあるのですが、ほぼ毎週のように行われるあちこちの店舗実習先や2週間ほど行く企業実習先などで震災が起こったら・・・については、深く考えていませんでした。^^;
学校にもお世話になってる会社にも連絡がつかない状況、または時間的に帰路の途中だろうと思われる際に起こる震災・・・これは親もパニックを起こしそうですが、それ以上に子供達自身も混乱してしまうのではないか。
この辺りは学校側はどう考えてるのかな。(既に保護者に話しはしてあり、私が嫁さんから聞いてないだけかもしれないが。苦笑)
ちょっと話しが脱線してしまいましたが、そのような訳で保護者側からも強い要望などもあり、既に都立すべての全日制高等学校で実施されている災害時を想定した校内宿泊訓練を特別支援学校でも行う方向になりました。
宿泊防災訓練の試行実施
■ 目的
(1) 児童・生徒の防災意識の育成
(2) 児童・生徒の安全確保に向けた教職員の支援体制のシミュレーション
■ 対象
高等部生徒(原則として1つの学年を対象とする。)
■ 主な訓練内容
(1) 生徒対象
・ 講話、避難訓練、初期消火訓練、備蓄品の利用体験など
(2) 教職員対象
・ 指揮命令系統の点検、初動態勢訓練、AED使用訓練、応急処置・搬送訓練、保護者への連絡体制の点検、応援要請訓練など
※ 実施の際は、近隣消防署及び町内会等と連携を図る。
■ 実施校
2校(計50人程度)
・ 都立中央ろう学校高等部
・ 都立足立特別支援学校高等部職能開発科
■ 実施期日
・ 平成26年7月1日から9月30日までの間の1泊2日
・ 実施期日は各学校が定める。
■ 試行実施の結果に基づき、次年度以降の実施の在り方や実施計画を検討する。
発表内容を見ますと、行われる学校は2校で原則として1つの学年を対象とする・・・とのことですから、そこから考えますと、今年開設されたばかりの足立特別支援学校の職能開発科(生徒数20名)の一年生(26年時点で職能開発科は一年生のみ。2~3年生は職業コース)と、中央ろう学校の高等部の一つの学年(30名)が経験することになりそうですね。
今回の試行によって、今後の実施計画を考えるようですが、お役所的なスローな展開ではなく、パッパパッパと決めて早く実施されることを願ってますわ。
東京都教育委員会のページ
都立特別支援学校における宿泊防災訓練の試行実施について
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